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伊良原ダムに沈み行く風景

みやこ町

2009年11月30日

590 ポイント

ヒサノスケ








 みやこ町犀川伊良原地区では、ダム建設に向けて一般住居の移転もほぼ完了し、山あいの集落も次第に廃屋や荒地だらけの殺伐とした風景に変貌しつつあります。
祓川沿いの国道496号線を英彦山に向かって上り、下伊良原で右手に祓川を渡ると鎮守の森の中に高木神社があります。神社の境内には幹周り4mを越えるような楓や椋の樹があり、中でも樹高30mもあろうかと思われる大銀杏の葉が黄金色に染まり始め、ひと際目立っています。神社では、秋の収穫を神に感謝する「新嘗祭」の準備で、お役目の人達が境内を掃き清めていました。

 祓川に沿って少し上っていくと、旧岩屋旅館(今は引っ越して更地になっている)前の橋のたもとに、枝を川にせり出した大きな楓の樹があります。紅いモミジが山里の緑の背景に浮き出して鮮やかな美しさで、思わず車を止めて見とれてしまいます。昔から格好の写真撮影スポットになっていて、紅葉のシーズンにはカメラマンが入れ代わり立ち寄っていきます。

 更に祓川を上っていくと鬱そうとした木立の中に、上伊良原の産土神であるもう一つの高木神社があります。地元では「藤の宮」と呼ばれ、今から1500年前、景行天皇がこの地を通りかかられて大きな藤カズラをご覧になり、大そうお誉めになった、という言い伝えに由来したものだそうです。神社前の広場には、幹周り7mもある堂々とした存在感の楠の樹が大きく道路をふさぎ、上伊良原の歴史の古さを物語っています。

 下伊良原、上伊良原の二つの高木神社は、数年のうちにダム湖を見下ろす山の上に引っ越すことになっていて、すでにそれぞれの代替地が決まり、引越しの準備を進めているそうです。

撮影日:2009.11.22
メイン画像、サブ画像左:下伊良原の高木神社
サブ画像中:旧岩屋旅館前の楓
サブ画像右:上伊良原の高木神社(藤の宮)

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