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伊良原ダム建設による過疎地に「水車発電」

みやこ町

2010年07月23日

120 ポイント

ヒサノスケ








 みやこ町犀川伊良原地区では、ダムの建設によって87戸の家屋が移転しましたが、その中でこの地区に留まった世帯は36戸で、全体の40パーセントになります。
祓川沿いの集落の中心部とともに、役場や診療所などの公共施設も代替地に移転し、用地収用から外れた周辺部に住んでいる人たちは、一層不便になるようです。
伊良原ダム建設事業は、普通でも過疎化しつつある山間部の集落に、更に拍車をかけたように思われます。

 この伊良原地区で一家を担っている女性たちが集まって、過疎化とともに高齢化が進む自分たちの集落に、活気を取り戻すための実行グループとして「うずめの会」を立ち上げました。「うずめ」とは、天のうずめの尊という女の神様が天照大神を天の岩戸から招き出し、世の中を明るく照らしたという神話にちなんで付けた名前だそうです。

 うずめの会では、地元の豊富な水資源に着目し、水力を利用した発電によってイベントなどの電気を賄えないか、という提案をしました。
幸いなことに、みやこ町犀川に小型水力発電機の権威である大分県立工科短大の漆原先生が居られ、先生の全面的技術協力を得て、水車による発電に取り組むことになりました。

 現在、伊良原中学校の運動場の片隅で稼動している水車は、実験用の発電装置で、直径1.4mの水車によって発電機を駆動し、出力12WでLEDのイルミネーションを点灯して、仕事を終えて夜帰宅する人たちを「おかえりなさい」「おつかれさま」と電飾でお迎えしています。
7月28日から、第二段階として直径2.5mの水車の据付を行い、12月5日に予定している第2回、伊良トピア祭イベントの電飾用などの電気を賄う予定との事です。

 うずめの会の活動目標は、水車発電によるクリーンな電気エネルギーの供給はもちろんですが、この事業を推進することによって地域の人たちが互いに交流し、全員が一丸となって事業に取り組む「活気あふれる町おこし」にあるとのことです。
将来は日本一の水車による発電をめざし、炭酸ガスを出さない電気エネルギーを利用した電気自動車の導入や、それを総合的に活用する福祉事業なども計画中だそうです。
水資源有効利用の発想や実行力など、とても女性ばかりの集団とは思えません。「うずめの会」の抱負は無限です。

撮影日:2010.7.20
連絡先:伊良トピア祭実行委員会(事務局 田中末美)  電話:0930−43−5027

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