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等覚寺の「山伏古道」を歩く

2016年10月31日

あれほどの暑さもすっかり影をひそめ、修験めぐりには絶好の清秋の季節となりました。

今年5月から内容を煮詰めてきた「サルタヒコと行く秋の等覚寺、修験の里めぐり」は、
昨日の爽やかな秋晴れの空の下で、無事に実施することができました。

平尾台東麓に位置する等覚寺は、その昔、恵空上人によって不知山等覚寺が開山されました。
その後、平安時代に谷の坊覚心上人が修験道の修行を行い、それに伴って松会などの神事が
催されるようになりました。
修験道の最盛期には多くの山伏が集まり、各所に宿坊も確認されています。

山腹には、修験者が峰入り修行や参詣のために通った道が続き、その山伏古道をたどると、
木立の中に天形星王社と呼ばれる真言密教の宮跡や、この地に修験道を開いた谷の坊覚心の墓
などが目に入ります。

明治の神仏分離令以降、等覚寺は白山多賀神社と改められ、その松庭では修験道の祭礼とされる松会神事が、
今に至るまで続けられています。
さらに山伏古道をたどると、カルスト台地の斜面にぽっかりと口をあけた青龍窟に到着します。

暗闇の洞内を照らしながら用心深く地底に降り立つと、そこは冷気が漂う別世界。
長年にわたって作り出した鍾乳石の造形模様は神秘的で、まさに修験道の重要な修行場であった
ことが窺えます。
大きくえぐれたような洞窟内の中央岩棚には豊玉姫が祀られ、等覚寺の奥の院とされています。

ガイドの案内で、山野の奥深く忘れ去られたような修験道遺跡を訪ね、時には急こう配の山伏古道を登り、
崇高な自然の中から力を得ようとする山伏たちに思いを馳せ、印象に残る修験の里めぐりになったのでは
ないでしょうか。

撮影日:2016.10.30

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